2010年07月25日
殺人。
いつも死にそうだった。何もしちゃいけないとおもった。
しなきゃいけないことしか目の前になかった。
したいことよりもしなきゃいけないことしかなかった。誰もいなくて何も出来なくて死にそうだった。
それでも笑っているしかなかった。
自分が何処に還るのかわからなかった。還る場所がなかっていつも死にそうだった。
其処に在るのにみえなくて届かなくて自分なんか存在しないとおもった。
死にたくなかった。でも死にそうだった。
「お前、おかしい。変わってる」そう言われるのに「お前、自分と一緒だろ?同じにしろ」
わたしあなたと違う。
あなたわたしと違う。
わたしはあなたとは違うんでしょ?
わたしは何処に在ますか?
わたしは何処に在ればいいですか?
わたしは何処に還ればいいですか?
殺されるとおもった。
何処にも在れなくて何もみえなくて届かなくてもう諦めるしかなかった。
諦めないと殺されるとおもった。
死にたくなかった。でも死にそうで苦しくて息が出来なかった。
やっとちゃんと息が出来るとおもったのに苦しくて死にそうだった。
わたしが欲しかったのは、あなたと同じ声。
あなたに届く声が欲しかった。
何もしてくれなくてよかった。
わたしはただ、在てもいいんだ。そう言ってほしかった。
Posted by たましろさやか at 23:19│Comments(0)
│還る海